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行合坂(ゆきあいざか)

東側は旧麻布飯倉町六丁目と麻布我善坊町、西側は麻布市兵衛町二丁目と麻布仲ノ町の境界にある坂だったが、現在では東京オリンピック時に開通した都道415号(放射1号)の側道になってしまっているため、東側の麻布台一丁目側のみに坂がある。飯倉片町の交差点から我善坊谷に向かって低くなり、落合坂とのT字部分が一番低く、また市兵衛町側へ向かって高くなる、V字型の珍しい坂でもある。

現在では港区が設置した坂の標識も出ているが、古い文献にはこの坂は表記がなく、昭和に入ってから坂の名が登場する。比較的新しい時期に名付けられた坂ではないだろうか。標識にある由来は、道の両側から人が行き会うため、とある。戦前の地図を見る限り、以前はこの坂のように我善坊谷に向かって低地になっていた場所を、首都高速を通すために埋めてしまい、平らな大通りと側道だけにある谷という奇妙な地形ができあがったように思われる。

 

写真で見る行合坂(写真をクリックすると拡大表示されます)

行合坂を南から北に向かい、下って上ります。まずは南のスタート地点。暗くて見えにくいですが右下に港区が設置した標識があります。右の緑は麻布小学校に植えられている木です。

2004.6.19撮影

南のスタート地点から坂を背にして振り向くと、飯倉片町の交差点が見えます。右側は首都高環状線の高架です。飯倉片町の交差点にはいつも機動隊の人達がスタンバイ状態です。

2004.6.19撮影

南側から見た坂の全貌です。正面で一番低くなっている箇所から右に折れるのが落合坂です。右手は我善坊谷のある麻布我善坊町で、落合坂は谷を下って行きます。

2004.6.19撮影

左側の非常に圧迫感のある塀が、都道415号(放射1号)の土台部分です。自然の地形では谷があったものを、高速道路を通すために、谷を埋めてしまったため、このような地形が生まれてしまいました。

2004.6.19撮影

坂の中腹にある、ピザハウス「ニコラス」です。日本で最初にピザを紹介したお店だそうです。私も子供の頃に何度か食べにきたことがあります。今度また来てみたいと思います。

2004.6.19撮影

坂の中腹から南に向かって一枚。高速道路が通るまえは、我善坊谷の小さな谷を持つ、美しい地形だったのではないかと想像します。これだけコンパクトな谷間というのは、自然の地形ではなかなかないですよね。

2004.6.19撮影

行合坂の底のT字路です。そこから落合坂が分岐していて、落合坂はゆるやかに我善坊谷を下って行きます。つきあたり奥には霊友会の建物が聳えています。

2004.6.19撮影

谷底から南に向かって撮った写真です。頭上の首都高と都道415号の騒音がひどいため、静かな坂の風情は完全に台無しです。残念ですね。

2004.6.19撮影

谷底から今度は北へ向かって上ります。北側は麻布市兵衛町二丁目になります。かつてはお屋敷町だった市兵衛町ですが、90年代から最近までの大開発で、すっかりビルばかりになりました。

2004.6.19撮影

坂の北側をほぼ上り切ったところから、南へ向かってほぼ全景を写しました。奥の飯倉の台地と、手前の市兵衛町の台地の高さはほとんど同じなのが、よくわかります。

2004.6.19撮影

坂の北端からさらに北を目指す首都高と都道415号線、それに乱立するビルの群れです。写真には写っていませんが、右奥には泉ガーデンが聳えています。

2004.6.19撮影

北側から写した行合坂全景です。右側のバスが止まっているのが都道415号線です。人工的に作られた平な道と、自然のままの谷とが併存しています。

2004.6.19撮影


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2004年8月7日公開 2004年8月28日更新


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