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新富士見坂(しんふじみざか)

現在の南麻布四丁目、旧麻布富士見町にある坂。麻布富士見町には新富士見坂はあるが、富士見坂はない。それどころか、麻布界隈には、港区が設置した標識では「富士見坂」という名前の坂を見つけることはできない。

この新富士見坂の東隣にある青木坂が、以前は「富士見坂」とも呼ばれていたそうで、本家富士見坂に対して、大正に入ってから開かれた新しい坂なので「新」を冠して坂の名としたようだが、港区が設置した青木坂の標識には、富士見坂という別名については全く触れていない。西向きの台地から笄川の谷に下る斜面からはもちろん富士山が良く見えたためについた名だが、江戸前期にこの地にあった幕府の白銀御殿は別名「富士見御殿」と呼ばれており、富士見町、富士見坂の名前の由来は、単に富士山が見えるという意味だけではない。

余談だが、麻布霞町麻布笄町の境界にあり、テレビ朝日通りと外苑西通りを結んでいる大横町坂も、別名富士見坂であるが、こちらの坂には港区の標識すら設置されていない。

 

写真で見る新富士見坂(写真をクリックすると拡大表示されます)

クランク型に曲がる新富士見坂を上りましょう。一枚目は坂下からの眺めです。と言っても傾斜が始まると坂はすぐ左に曲がってしまいますので、全貌を見渡すことはできません。

2005.1.4撮影

坂下にある港区の標識です。この坂は大正時代に入ってから新たに開かれたとあります。直角に曲がる姿を見ると、近代になってから作られた坂なんだと納得します。

2005.1.4撮影

最初の曲がり角から坂下を写しました。突き当たりの道は外苑西通りが通る前の旧通りで、右に行くと広尾神社、左に行くと明治通りに突き当たります。

2005.1.4撮影

一つ目の角から二つ目の角を目指して写しました。奥の突き当たりを坂は更に右に90度曲がり、坂上を目指します。まっすぐな道が印象的です。

2005.1.4撮影

坂の途中に橋の欄干のような石造りの古いガードレールがあります。よく暗渠のそばにこのような不思議な景色が現れるのですが、これは家と道路の隙間に転落しないように作ってあるようです。

2005.1.4撮影

坂の中腹から一つ目の角に向かって一枚。高い建物が少ないため陽当たりが良く、小春日和にはとても気持ち良い坂です。

2005.1.4撮影

二つ目の曲がり角まできて、一つ目の角に向かって写しました。欲を言えば、もう少し全体的に緑が多いと、さらに漢字の良い坂になるのではないかと思います。

2005.1.4撮影

二つ目の角から坂上に向かって撮った一枚です。ここから坂上に向かっては、古い邸宅が残っているせいもあってか、俄然緑が多くなり、雰囲気が一変します。

2005.1.4撮影

坂上に向かって少し歩いてから、二つ目の角に向かって一枚。この一帯はそれほど激しく開発されていない、静かな住宅地という雰囲気で、のんびりしています。

2005.1.4撮影

坂の二つ目の角から、その奥に見える都営広尾アパートが見えました。天現寺橋交差点の角にあるこのアパートは、都電の車庫の跡地に建ちました。

2005.1.4撮影

坂上の標識です。小さな角なのですが、すぐそばでマンション工事をしていて、一時的に騒々しい状態になっていますが、それでもとてもひっそりしています。

2005.1.4撮影

坂上から坂下方向に向かって撮った一枚。たくさん人が写っていますが、これは偶然マンション工事の職人さん達がお昼ご飯を食べに出てきた時だからで、普段は人通りはとても少ないです。

2005.1.4撮影


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2005年1月9日公開  2005年1月16日更新


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