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南部坂(なんぶざか)(麻布盛岡町、麻布本村町)

麻布に二つある南部坂。こちらの南部坂は旧麻布盛岡町と旧麻布広尾町の境界を西から東へ上る急な坂である(現在の南麻布五丁目)。坂下から見て左側、旧麻布盛岡町一帯は有栖川記念公園になっており、都心のオアシスとして木々が茂る。坂の右側は麻布ナショナルスーパー、南部坂教会、ドイツ大使館、ドイツ大使館公邸と並び、異国情緒を見せ、通行人にも外国人が多い。

二つの南部坂のうち、旧麻布谷町から旧麻布今井町(現在の六本木二丁目)に上る南部坂は忠臣蔵で有名である。こちら旧麻布盛岡町の南部坂と谷町の南部坂はお互い無関係ではない。どちらも盛岡藩南部家の下屋敷があったためつけられた名前だが、もともと南部家の屋敷は麻布今井町の南部坂上、旧赤坂氷川町にあり、盛岡町には播州赤穂藩の浅野家の屋敷があった。それが、明暦2(1656)年に南部家と浅野家で用地を交換し、引っ越しをしたため、浅野家が赤坂氷川町へ、南部家が麻布盛岡町に移転し、盛岡町の坂にも南部坂という名がついた。

赤穂浪士の討ち入りは元禄15(1702)年のことで、浅野家と南部家の用地交換の46年後のことである。従って、忠臣蔵の舞台となっている南部坂は、こちらの南部坂ではなく、谷町から今井町へ上る南部坂である。

忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の名前を冠する坂の名が残らず、南部家の坂が両方に残ったのが面白い。

写真で見る南部坂(写真をクリックすると拡大表示されます)

南麻布の閑静な南部坂を上りましょう。といいながら一枚目の写真はいきなり木下坂の写真です。南部坂とは同じ交差点から分岐しているのです。正面は有栖川公園です。

2006.1.4撮影

そしてこちらが南部坂です。右側は麻布ナショナルスーパーです。値段は高いですが、他では買えない食材が揃っているので時々買い物に訪れます。

2006.1.4撮影

少し歩いてから坂下交差点を振り返って写しました。昭和8年の地図を見ると、ナショナルスーパーの場所に、朝日湯という銭湯があったようです。

2006.1.4撮影

勾配が始まりました。子供の頃雪の日にこの坂を上ったことを良く憶えていて、今でも雪景色の南部坂をこの位置から見上げたことを思い出します。

2006.1.4撮影

坂下右手には路地が生きています。広尾には、麻布側にも渋谷側にも路地が生きています。ブランドイメージとはちょっと違う、もう一つの顔です。

2006.1.4撮影

坂の途中の南部坂教会の南部坂幼稚園です。教会も幼稚園もこぢんまりしていて、微笑ましい感じがします。子供達がかけっこして通り過ぎました。

2006.1.4撮影

続いて現れるのがドイツ大使館です。数年前に新築して、いかにもドイツというような、メタリックな質感の建物ができあがりました。ごっついです。

2006.1.4撮影

ドイツ大使館の前から南部坂教会を写しました。赤い屋根と丸い窓が素敵ですね。冬の空と良く似合う景色だと思います。

2006.1.4撮影

ドイツ大使館の塀に沿って、左側の有栖川公園の樹々を写しました。ドイツ大使館の塀は、足下に小さなライトが点いています。

2006.1.4撮影

坂上が見えてきました。ゆるやかな左カーブですが、坂の傾斜は他の麻布の坂同様、坂上に近づくほど激しくなります。自転車で上るのは大変です。

2006.1.4撮影

ほぼ坂上から坂下を一望します。有栖川公園の樹々は冬なので葉がありませんが、夏だと青々とした葉が茂り、鬱蒼とした感じになります。

2006.1.4撮影

坂上右側には、ドイツ大使館公邸があります。新築された大使館の建物とは対照的に、こちらは古く重厚感のある門で、どっしりした感じですね。

2006.1.4撮影

坂上にある港区の標識です。南部家の下屋敷があったことと共に、忠臣蔵の南部坂はここではない、という注意書きもちゃんとしてあります。

2006.1.4撮影

坂上の有栖川公園の門です。右側には公園の名前が、左側には昭和11年開園、というプレートが入っています。静かなたたずまいです。

2006.1.4撮影

おまけです。坂上から少し進んだところに自治大学の旧校舎があります。昨年は国際ドイツ年のイベント会場として復活していました。

2006.1.4撮影


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2006年1月21日公開


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