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なだれ坂(なだれざか)

現在の六本木三丁目、旧麻布今井町麻布市兵衛町麻布箪笥町にまたがってある坂。麻布今井町側は、江戸期は今井寺町と呼ばれただけあって寺院の多い地区である。市兵衛町の尾根から六本木通りの谷に下る坂だが、「なだれ」の名は漢字では「長垂」と書く書物や「奈太礼」、「流垂」などもあるが、どれが正しいというものはなく、ひらがな表記が一般的で、漢字は当て字のようだ。坂の中腹から坂下にかけての一帯は、里俗としても「なだれ」と呼ばれていたようだ。

坂の名の由来も、「なだらかな坂だから『なだれ』」という説や、「道路がまっすぐでなく『なだれかかる』の意味か」など諸説がある。別名に「幸国坂」があり、坂下の谷を幸国谷とも呼んだ。さらに江戸期には「市兵衛坂」という別名もあったという。

 

写真で見るなだれ坂(写真をクリックすると拡大表示されます)

なだれ坂を坂上から下りましょう。まずは坂上から坂下に向かって写しました。この坂には港区の標識が立っていません。古くから名前のついている坂なのに何故でしょう。

2004.7.31撮影

下り始めてちょっとして振り向いて坂上を写しました。この辺りは麻布市兵衛町ですが、坂下は麻布今井町と麻布箪笥町になります。市兵衛町の尾根は外苑東通りを越えて鳥居坂辺りまで続きます。

2004.7.31撮影

江戸期には今井寺町と呼ばれただけあって、寺院がたくさんあります。坂上から見て左側にある善学寺です。丁度この辺りが、坂上側の市兵衛町と坂下側の今井町の境界になります。

2004.7.31撮影

善学寺からしばらく下ると今度は円林寺という寺院があります。江戸期には寺院の門前にはそれぞれ門前町屋があり、一つの町として数えられていました。

2004.7.31撮影

円林寺の前あたりから坂上に向かって一枚。坂は常に左右にゆるやかにカーブしています。この曲線は川か何かの名残なのでしょうか。調べたくなりますね。

2004.7.31撮影

左の写真と同じ場所から坂下に向かって写します。坂下側もやはり同じようにゆるやかにカーブしています。緩やかなカーブのある坂は、見ていて美しいですね。

2004.7.31撮影

坂の中腹にあった古い木造の住宅。一昔前まではあちこちに残っていた古い家が、一軒また一軒と姿を消していきます。街は徐々に姿を変えますが、気づくとまったく違う景色になっています。

2004.7.31撮影

大分下ってきました。坂上に向かって写しますが、一番上までは見通すことができません。かつてこの辺りには法音寺という寺院があったのですが、今は見つかりませんでした。

2004.7.31撮影

坂下の交差点です。左右に横切っている大通りが六本木通りで、高架は首都高3号線です。六本木通りの向こう側も麻布今井町ですが、完全に分断されてしまっています。

2004.7.31撮影

坂下から見て左手は麻布箪笥町になります。左に上ると六本木プリンスホテルがあります。かつてはフィンランド大使館があった場所ですが、 麻布本村町の麻布プリンスホテルの場所と交換したそうです。

2004.7.31撮影

坂下の交差点です。青い米屋さんの看板のところを左に入ると、左の写真の坂道に出ます。ホテルがあるせいもあってか、意外と交通量が多い道です。

2004.7.31撮影

六本木通りを渡って、六本木四丁目側から写した坂下の交差点です。六本木交差点周辺の雑然とした雰囲気も、この辺りまで下ってくると、やや落ち着いてきます。

2003.12.28撮影


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2005年1月8日公開


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