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麻布山元町


■ 町域

麻布区南東部の町。町域東側は古川沿いの低地で西に行くと本村の台地に向かって高くなる。台地の斜面には古刹麻布山善福寺があり、周辺にも寺が多い。現在の麻布十番二丁目の一部、三丁目の一部、元麻布一丁目の一部で構成される。町の北側で一本松町坂下町網代町と、東で新広尾町と、南で東町竹谷町本村町と、西で西町と接する。

■ いわれ

麻布山善福寺の門前町として古くから栄え、善福寺門前元町と呼ばれていたが、明治に入り麻布山の山の字を採して山元町と称した。

■ 歴史

町域には先史時代の遺跡も残っており、南斜面で古くから人類が住むのに適した場所であったと推測される。善福寺は天長元(824)の起立であり、古くから開けた土地だったことが分かる。

江戸市政において正式に町屋として認められたのは慶安5(1652)年であり、現在の雑式通りの両側に町屋ができたといい、門前町屋のうち最初にできたため、元町と呼ばれた。門内には「柳の井」から水が溢れ、門前の人々の喉を潤したという。柳の井からの水は現代においても湧き続けている。町域西側の善福寺門内には子院がいくつも存在し、東部は上総飯野藩保科氏の屋敷で、幕末まで続いた。

明治2年に善福寺門前元町は麻布山善福寺の山をとって山元町と改称、同5年に武家地と善福寺を含む寺社地を合併した。明治期には西部は寺地が多くを占め、それ以外は中流以上の住宅であったが、その後麻布三業地の料亭などが多くなり、商店なども増えていった。

■ 現況

麻布三業地は姿を消し、芸者も幇間も姿を消した。しかし山元町の東側低地部分にはその頃の名残か、バーやレストランが多く、夜になると十番商店街の大通りよりも活況を呈する町になる。斜面の善福寺よりも西側、山の斜面には飲食店はほとんど見られず、住宅地となっている。山の上、西町地区に元麻布ヒルズが完成してしまったため、山門の手前から善福寺を見ると、山門に元麻布ヒルズが突き刺さっているような、異様な光景が目に入ることになった。

■ 町内の坂

仙台坂

■ 町内の神社仏閣

善福寺
善正寺
真福寺
金蔵寺
光善寺
善光寺
善通寺
専光寺
西福寺

■ 町内の教育施設

麻布山幼稚園

■ その他町内にあるもの(あったもの)

逆さ銀杏
柳の井
スーパーナニワヤ


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2004年1月18日公開 2004年12月25日


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