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麻布桜田町


■ 町域

現在の六本木六丁目交差点から広尾に抜けるテレビ朝日通り沿いの両側に位置する、南北に細長い町。町域全体はテレビ朝日通り沿いの尾根となり高台だが、東側は北日ヶ窪町、宮村町に接して急激に低くなっており、西側も笄川の谷に向かっている。

現在の六本木六丁目の一部、西麻布三丁目の一部、元麻布三丁目の一部で構成される。町域北東部の六本木六丁目部分は、大規模再開発により2003年に六本木ヒルズの一部、ホテルグランドハイアットなどになった。けやき坂の一番上の一帯も、この桜田町に含まれる。

町の北側で霞町材木町と、東側で北日ヶ窪町宮村町に接し、南は三軒家町、西は笄町と接する。

■ いわれ

寛永元年(1624)、麻布村の原野だった場所に、もともと現在の霞ヶ関周辺にあった桜田町の住民が、霞ヶ関が武家地になるのに伴ってこの地に代地を受けて移住してきたのがはじまり。この辺りは当時阿左布新宿と呼ばれ、六本木方面から現在のテレビ朝日通りに曲り、広尾に抜ける街道の宿場町的要素を持たせようという幕府の意図があったようだ。

■ 歴史

町内の霞山稲荷(桜田神社)は町と一緒に霞が関から移転してきたもので、移転前の土地は、霞山稲荷があったので霞ヶ関と呼ばれていた、移転後に町内に妙善寺、妙祝寺、観明院、正光院など複数の寺院が起立され、高台だが寺院の多い地区となった。麻布百姓町の俗称で呼ばれ、「麻布区史」によると、この俗称は近年まで通じていたという。桜田町の町屋の間に複数の寺院の門前町屋が入り交じった状態が、幕末まで続いていた。

明治になると、妙祝寺門前、妙善寺門前、観明院門前正光院門前などの門前町を合併し、さらに内藤播磨守などの武家地を合併して町域が出来上がった。

■ 現況

町域の約1/4、北東部一帯が六本木六丁目再開発によって町が消滅し、現在はグランドハイアットホテルとけやき坂周辺となっている。一方、周辺地域においては、比較的古いビルが多く、小規模の飲食店も多い。また、バブル期に地上げ転売を繰り返され、焦げ付いたまま放置されている建物もある状況で、表通りはやや元気がない印象を受ける。裏道は比較的閑静な住宅街。現在でも寺院が多いのも特徴。

■ 町内の坂

大横町坂(富士見坂)
けやき坂
玄碩坂
さくら坂

紺屋坂(芥坂)

■ 町内の神社仏閣

桜田神社
観明院(今はない)
乗泉寺(今はない)
長幸寺
妙善寺
専称寺
正光院
妙経寺

■ 町内の教育施設

なし

■ その他町内にあるもの(あったもの)

麻布税務署
麻布消防署
桜田公園(今はない)
ホテルグランドハイアット
六本木ヒルズけやき坂一帯

■ 参照ページ

麻布観明院門前
麻布正光院門前
麻布乗泉寺門前


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2003年10月11日公開 2006年4月9日更新

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