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高尾稲荷神社


■ 所在地

南麻布1-27-5あたり、旧麻布竹谷町5番地。この場所には現存しないため、古地図を見て推測している。現在は元麻布1-4、旧本村町1番地の氷川神社境内に移転している。

■ 詳細

江戸末期の嘉永4(1851)年の古地図、文久2(1862)年の古地図ともに、現在の仙台坂上交差点の南麻布一丁目側角(二の橋から見て仙台坂上交差点手前左側。今はおしゃれなバーになっている地点)に稲荷神社があったことを示している。どちらの地図にも名称は記されておらず、単に「イナリ」とだけ書かれている。この神社が明治期に入ると地図から姿を消すのだが、それまでなかった竹谷町西側に神社が記されており、これが上述の竹谷町5番地である。この両者が同じ神社が移転したものなのかどうかは不明。

「近代沿革図集 麻布・六本木」に掲載されている昭和16(1941)年の「麻布区詳細図」には鳥居のマークが記されているが、神社名は省略されている。また、昭和16年発行の「麻布區史」には神社名とごく簡単に「私社である」という説明があるのみで、それほど大きな神社ではなかったようだ。

戦後昭和35(1960)年の古地図ではすでに記載がなくなっている。戦災で消失し、再建されなかったのかも知れない。同じく昭和35年発行の「港区史」にも、昭和52年発行の「新修港区史」にも、この神社に関する記述は見当たらない。

東京都神社庁のページによると、高尾稲荷神社は麻布氷川神社の末社となっている。麻布氷川神社に赴きお話を伺ったところ、やはり麻布氷川神社境内の稲荷神社が高尾稲荷神社で、戦災ではなく、道路拡張のため竹谷町5番地から氷川神社境内に移転したとのこと。移転した年代は不明。また、高尾稲荷神社には應恭稲荷神社が合祀されているそうだが、竹谷町から移転してきた時点で既に合祀されていたという。詳細は今後改めて調べて報告したい。

 

写真はすべて2004.2.14撮影

旧竹谷町5番地周辺。かつて神社があったのはこの辺りだろうと推測してみたが、道路が新設された箇所があるようで、確証がない。

 

麻布氷川神社境内の様子。高尾稲荷という名前はどこにも記されていない。


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2004年2月11日公開 2004年12月25日更新

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